天狗さし

<あらすじ>
 明治時代までは五条に『念仏尺(さし)』という物差しを商う繁盛店があったそうです。 またその頃 「すき焼き」も流行っておりまして 色々な物をすき焼き風に仕立てて「何々さし」と言ったそうです。
 そこで、素っ頓狂な儲け話しか考えない男が天狗を捕まえて「天狗さし屋」を始めようと思いついて  鞍馬山まで天狗を捕まえに出掛け 夜の行を終えた坊さんを天狗と間違えて捕らえてしまいます。 天狗を捕まえたと意気揚々と坊さんを担いでいると向こうから竹の束を担いだ者に出くわします。 「お前も鞍馬の天狗さしか」と問うと「いや五条の念仏さしだ」 『さし』違いです。 ・・・・・・。


天狗さし