<あらすじ>
花魁のお染、移り替えの季節なのに金がない。若い妓 が自分より先に単衣から袷になっているのに悔しいったらありゃしない。 「いっそ死のうか、一人じゃ淋しいけど心中なら浮き名が立つねえ」。そこで白羽の矢が立ったのが本屋の金蔵。 言いくるめられてその気になった金蔵を先に海に押し出したら「金が出来た」と店の者に言われ、 「あら、金蔵 残念だったわね」。浅瀬で助かった金蔵。犬に吠えられ親分の家に助けを求めて走り出す・・・・・・。
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