中村仲蔵

<あらすじ>
 ようやっと名題になれたというのに、来た役はいわゆる弁当幕と言われる幕間の定九郎だけ。
これじゃ出世は望めないと、上方に行くという仲蔵を女房が引き留める。 「何とか工夫をして欲しい」と言われるが、なかなか工夫がつかない。 雨に降られて入った蕎麦屋。そこに入ってきた若いお武家。「これだ!」これで工夫ができる。 白塗りに黒羽二重 見得を切って客の反応を見るが 唸るばかり。 しくじったと思ったのは早とちりだった。・・・・・・


中村仲蔵