<あらすじ>
大家は今ひとつ出来が悪い息子に頭を痛めている。 芝居の初日をいつからか見に行かせれば、「近日」と書いてあったから明日だと言う始末。 「まだ未定と書くより近日と書けば その内にやるのかと客の気を引く事ができる 」。 「物事はそうやって 二つも三つも先を読むんだ。お前を見てると呆れて口が利けない」 それを聞いて駆け出す息子。医者が来る、葬儀屋は来る、挙げ句、長屋の住民達が悔やみまで言いに来た。 息子曰く「口が利けなくなったお父つぁんの為に先を読んだ」 ・・・・・・。
戻る